自分を知るのは、自分を愛するための第1歩です。簡単な4マスゲームで最近の自分について確認してみましょう!


「自分とはいったい何なのか」を考えるとき、いつもつい他のことを考えてしまったり、そのまま眠りに入ってしまったりします。幸運なことに、先日、カウンセリングスーパービジョンの場で、カウンセラー仲間がいい方法を教えてくれました。それは何かというと、4マスゲーム療法です。カウンセリングにも使えるし、初対面の人との会話が弾まない場合にも使えます。何よりも、自分のことを書き出すと、自分自身への見方や気づきが大きく変わります。

0.白い紙に「十」字を描き、その真ん中に自分の名前またはニックネームを書きます。

1.左上のマスに、自分に当てはまる3つの形容詞を書きます。

2.左下のマスに、自分の自慢を3つ書きます。気をつけてほしいのは、過去の功績や成功を書かないことです。このゲームを通して自分のことを語り合う場合は特にそうですが、自慢は人と人の距離を広げてしまう一番の要因なのです。

3.右上のマスに、自分自身に関わるテーマを1つ決め、好きなことを書きます。このゲームを通して自分のことを語り合う場合、何を書くのかを相手に決めてもらってもいいです。

4.右下のマスに、自分の好き/嫌いなもの・ことまたは行動を書きます。

「自分を知ることは一生の課題だ」というのは、ずいぶん前からわかっているはずです。しかし問題は、どうやって自分を知るのかということです。

写真|Flickr

-上記4つの項目を書き終わってから次に進んでください-

1. 自己概念:自分のことをどれくらい知っているのかを表したものであり、他人に見せている自分のイメージでもあります。その中には長所もあれば、短所もあります。自分を表す形容詞も時期によって変わるかもしれません。なぜこの3つの言葉を書いたのか。これらの言葉は、あなたの最近の生活においてどのような意味を持つのか。自分自身に聞いてみましょう。

2.自己価値:自分の価値をどこに見出しているのかを表しています。外見?行動?価値観?それともほかにあるのか。もし明日この世界が終わるとして、たった1つの自己価値しか守れないとしたら、あなたはどれを守るでしょうか。

3.平等と尊重:自分についてほかに知りたいことはないか、自分自身に聞いてみましょう。このマスは、心理療法を行う際に平等な関係を構築するために設けられたものです。ここまでの3つのマスを埋めるために、相手に質問を問いかけていたわけですから、あなたが終始ゲームを支配しているように見えます。相手に決定権を持たせることによって、より対等で友好的な雰囲気を醸し出すことができます。

4.情報収集:好きなこと・嫌いなことを3つしか挙げられないなら、最初に思い浮かぶのは何でしょうか。なぜそれなのか。あなたにとってはどのような意味があるのか。このコマを埋めることによって、自分や相手の情報を集めることができます。なぜこれらのことが嫌い/好きなのかを語ってみたら、共通点が見つかるかもしれません。

私自身もこの4マスゲーム療法を試してみました。一番の収穫は、体調が悪くなったのは最近あまりに慌ただしい生活を送っていたからで、時間に追われることで現状に不満を感じていたと気づけたことでした。

このゲームを行うことにより、自分の現状に気づくことができます。少し日にちを置いてからまた試してみるのもオススメです。毎月の変化の履歴として記録を残すと、自分の成長の軌跡を確認することもできます。